タ・ラ・ラ・ブンビヤー (Та-ра-ра-бум-бия)

つい最近、人から教えてもらったのですが、チェーホフ『三人姉妹』(1900年)のなかでチェブトゥイキンが口にする台詞「タ・ラ・ラ・ブンビヤー」は、1891年にイギリスで広まった歌「Ta-Ra-Ra Boom-De-Ay」から採られているようです。

チェブトゥイキンは新聞を読みながらこの台詞/歌詞を口にするので、新聞で紹介されていた流行歌を口ずさんでいるのかもしれません。

直後の「シジュー・ナ・トンベ・ヤー(台石に腰かけて)」は、「タ・ラ・ラ・ブンビヤー」と韻律をそろえ韻を踏ませたチェブトゥイキンの即興でしょうか。

 

それにしても、こんな節(ふし)がついているとは、思いがけないことでした。今後、『三人姉妹』が上演される際は、チェブトゥイキン役の俳優さんに、この節回しを再現してほしい。そこからの「どっちだって同じことだ!」は、落差があって、哀感が増すかも。