2019年7月18日に京都アニメーションで起きてしまった惨事に、心の底の底より、自分という一個の存在を懸けて、哀悼の意を表したいと思います。

 彼女たち、彼らたちの卓越した仕事は、間違いなく、この世界の最良の部分でした。

「原稿は燃えない」という『巨匠とマルガリータ』の言葉を、いま改めて、噛みしめています。

2019年7月21日

  

 

<更新情報> 

 

「ハルムス研究の記念すべき道標をうち立てた」――武田昭文先生に、書評をお書きいただきました。大変光栄なことです。もったいないお言葉の数々に、感激いたしました。誠にありがとうございます。

武田昭文小澤裕之著理知のむこう ダニイル・ハルムスの手法と詩学』」『ロシア語ロシア文学研究』第51号、2019年。

 

★ 2019年7月27日に、『言語機械――ハルムス選集』という邦訳書を未知谷より刊行させていただけることになりました。もともと『理知のむこう――ダニイル・ハルムスの手法と詩学』は、理論篇と翻訳篇の二つで一冊の本、と考えていました。それが実現できず、残念に思っていましたが、急遽このたびの出版が決まり、とてもうれしいです。

 

 

 

 理知のむこう――ダニイル・ハルムスの手法と詩学』(未知谷)という研究書を上梓いたしました。大変光栄なことに、沼野充義先生に跋文(あとがき)をお書きいただいています。当サイト用に「拙著刊行に当たって」という短文を草しました。ご興味のある方はお読みください。(2019年3月)

 

★ 第160回芥川賞受賞作の「感想文」を書きました。 (2019年2月16日)

 

町屋良平が「1R1分34秒」で芥川賞を受賞しました!

 おもしろいので、ぜひ皆さまお読みくださいませ。ちなみに、小説の中にデニーズの出てくるシーンがありますが、あれは3年程前に私と一緒に旅行したときに入ったデニーズがモデルになっているそうです(人物のモデルは私ではありませんので、くれぐれも誤解のなきよう)。もうひとつちなみに言うと、今回の受賞作を書いたあとに、改めて一緒にデニーズに行っています。もちろん、書いたあとなので、このデニーズはモデルではありません。いわば、小説がモデルに先行しています。

小説と小説が借用した現実世界のモデルとの関係性については、↓のヴァーギノフの小説がおもしろい例を提供してくれているので、そちらもお読みくださいませ!

(2019年1月16日)

 

オベリウの作品」にヴァーギノフの長編小説『スヴィストーノフの仕事と日々』の一部抜粋を翻訳紹介しました。

(2019年1月1日)

 

 

 

このサイトでは、ロシアの作家ダニイル・ハルムス(1905~1942)に関する知の集積と開示をおこないたいと思います。

 

目的は、第一にハルムスに関する情報の共有です。天才の出現を待つよりも、専門家以外も含む集団によって知を深化させることを目指しています。

 

第二に、若手研究者の育成です。日本のロシア文学界において、ようやくハルムスはマイナー領域から脱しようとしていますが、依然として研究者の数は多くありません。ハルムス研究をより発展させるためには、研究者の育成が重要であることは言を俟たないでしょう。そこで、ハルムスを本格的に研究するために必要な情報を開示することにしました。

 

「知」というものは、多くの人との対話のなかで生まれ、育まれます。このサイトが、ハルムスをめぐる知を共有し、かつ深化させる場となることを願っています。