新年

 

明けましておめでとうございます。

2017年にはハルムスをテーマとした博士論文を東京大学に提出し、無事、博士号(文学)を取得できました。

1年半ほどの間ずっと論文を書きつづけていたので、書きあげた際には、達成感というか、むしろ、これで終わってしまうのだという寂しさのようなものに襲われましたが、博士号の取得にはそれほど感慨はありませんでした。

実際、博士号取得についてほとんど人に報告していません(論文を書き終えたときには10名くらいの人にメールやLINEしましたが)。ですので、この場で報告することにしました。

 

また、2017年はライターの仕事を通して色々な感情を味わいました。自分はもっぱらamazarashiと新海誠関連のことだけを書くので、それほど多くの記事に携わったわけではないのですが、一つ一つの経験が非常に濃密で、そのそれぞれにつき、良いこと/感情から悪いこと/感情までの振り幅が大きく、その意味で充実していました。

 

こうしてふり返ると、総じてよい1年であったようにも思われますが、実のところは停滞ぎみだと感じていました。おそらくそれは、去年おこなったことのほとんどが一昨年の延長にすぎなかったからだと思います。新しく何事かを始められたわけではないので、同じところを螺旋状に走り回っている気がしてしまったのではないかと。

 

そこで今年は、新たな展開を期待しています。自分の独力で何かを起こすことは難しいでしょうが、少なくとも起点になるのは自分ですので、あまり尻込みせずに行動してゆきたいと思っています。